【MBA】イナクトされた構造
どーも、コボです。
2023年4月から国内ビジネススクールに進学した大学職員です。
さて、今日は大学院で学んだ組織論のことで、興味深く、私のなかで納得感のあったことをご紹介します。
それは「イナクトされた構造」です。
例として、事業部門制度を新たに構築した会社があったとします。
これまで個人主義の営業第一の社風から、組織を尊重する事業部門主義に経営変革を起こして間もない状況としましょう。
そんなある日、社長が、ある部署の責任者に対して「新製品の開発を早く進めろ」という命令を出しましたとします。
しかし、責任者は、これまでの個人主義の文化をひきずっており、部下との人間関係が良好とは言えず、コミュニケーションが状態的に不足していました。
このような状況が続くと、社長が計画した製品開発が遅れ、会社の業績に悪影響を与える可能性が出てきます。
このように、会社経営としては一見効率性を高める組織論を導入したとしても、実際には部署内での人間関係やコミュニケーションの問題が原因で、その命令が実質的に無効化された状態になってしまうことがあります。
これが、組織内でのイナクトされた構造の例と言えます。
イナクトされた構造は、外からは見えにくく、社内の人にしか分からない状態でもあるため、外部からの分析が入りにくいことも特徴です。
大学院の学びとして、漠然と問題意識を持っていた状態を言語化することができるようになる、という実感があり、忖度なしにとても楽しい学生生活を過ごしています。
ただ、事前・事後の課題に追われ、予想通り、毎日が本当に大変になりました。(笑)
仕事に家庭に大学院とバタバタしております。
頑張らねば。。。!!
ということで、今日はこのへんでー。
どーも、ありがとうございましたー。