しがない大学職員が、子育てマスターとMBAの二兎を追う

大学事情や子育て記録、MBA取得のための学習報告等をしていきたいと思います。

【大学職員】インターンシップ乱立時代の終焉。学生視点では朗報か?

どーも、コボです。
しがない小さな私立大学の事務職員です。

 

大学生が就職活動をするうえで、切り離せない制度のひとつであるインターンシップですが、企業や業種によっていろいろ種類があって分かりにくいですよね。


今日は、学生視点では今後どのインターンシップに参加するかを選ぶ際に分かりやすくなりそうだよ~、という話を書きたいと思います。

 

<背景>
これまでは、企業側の採用活動において、単なる会社説明会や1日限りの就職体験・実務体験なども「インターンシップ」として企業側が提供していました。
しかし、学生目線では、これらのインターンシップが直接採用に影響するのか、また、自身のキャリア形成において有意義であるのかが不明瞭でした。


また、昨今では「インターンシップ」と名の付くプログラムが乱立し、明確な定義が無いまま多くの企業が一種のサービスとして提供していました。

 

このような背景から、「学生のキャリア形成支援」の内容を四つの類型に整理し、後述するタイプ3、タイプ4以外は「インターンシップ」と名付けられないこととなりました。

 

タイプ1:オープン・カンパニー
タイプ2:キャリア教育
タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
タイプ4:高度専門型インターンシップ(試行)

上記4つのタイプに整理され、さらに以下の定義が示されました。

 

インターンシップとは、「学生がその仕事に就く能力が自らに備わっているかどうか(自らがその仕事で通用するかどうか)を見極めることを目的に、自らの専攻を含む関心分野や将来のキャリアに関連した就業体験(企業の実務を経験すること)を行う活動(但し、学生の学修段階に応じて具体的内容は異なる)」と概要が定まりました。

 

もちろん、引き続き検討を要する項目も残されていますので、今後の動向も注目です。

 

皆さんも、学生時代や会社の新人採用に携わった際に、少なからず「インターンシップ」に触れたことがある方も多いのではないかと思います。


どこの企業も全部インターンシップと名乗っているものの、いざ参加してみたら単なる会社説明会だった、とか、そこでグループワークが実施され採用に直結していた、などなど。。。結局、何をもって「インターンシップ」なの?!といった疑問が、解消される糸口になることが期待できます。

 

しかし、言い換えると、いよいよ日本国内においても”ジョブ型採用”を本格化する動きとも取ることができ、これまで以上にひとりひとりが自身の能力開発が求められるとも見ることができます。

 

最後に、これからの時代、大学はよりキャリア教育・専門教育の推進や実践的な教育の充実が求められますので、しがない一大学職員ですが、少しでも貢献していきたいと思います。

 

ということで、今日はこのへんで。
どーも、ありがとうございましたー。

 

この記事は、経団連と大学関係団体等の代表者により構成される「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」において、2022年4月に「学生のキャリア形成支援に係る産学協同の取組み」についてまとめ、四つの類型に整理されたことに基づきます。
(引用URL(ホームページ):https://www.sangakukyogikai.org/activities
(参考資料(PDF):https://www.sangakukyogikai.org/_files/ugd/4b2861_37cefc2c48164be0813c23677497c239.pdf